小さな子どもを育てているご家庭で、対策に悩まされてしまうのが「子供のおねしょ」です。
子供だから仕方ないと分かっていても、汚されてイライラ・・・なんとかして止めさせたい!!なんてアレコレ考えてしまいますよね。
怒りたい気持ちはわかるけど、子供を責めても解決しないよ!
実はおねしょしてしまうのは、身体が成長過程ある子供には仕方がないことなんですよ。
大切なのは、温かく見守る気持ちと布団を洗って清潔にしてあげる親の優しさです。
この記事では子供のおねしょしてしまう原因と、おねしょ布団の洗い方や清潔に保つための対策を優しく解説していきます。
この記事で分かること
- 子供のおねしょには原因がある
- おねしょ布団の正しい洗い方
- おねしょの予防対策
子供のおねしょの原因を理解すれば、イライラしても仕方ないってことが分かって気持ちがスッキリできますよ。
ぜひ、正しい知識を身につけて「おねしょは叱らず、布団だけキレイに」を徹底してあげてください。
子供のおねしょ原因とは?【身体が未熟なので仕方なし】
そもそも、子供のおねしょには原因があるってご存じですか?
寝る前にたくさん水分を取ってるから?
トイレに行かずに寝るからいけない?
だったら大人もおねしょ(おもらし)しちゃうよね?
実は子供ならではの理由があるんだよ!
子供がおねしょしてしまう原因は以下の2つと考えられています。
子供のおねしょ原因
- 膀胱が小さくて尿を長く溜めておくことが難しい
- 尿を作るのを抑えるホルモンのリズムがまだ整ってない
上記は、おねしょ治療を行っている医療法人おひげ先生のこどもクリニックを参考にさせていただきました。
要するに身体が成長途中で上手くコントロールできないだけなんですよね。
子供を怒っても仕方がない理由、なんとなく理解してもらえたのではないでしょうか。
だから大きくなるとおねしょがなくなるのね…。
たしかに怒っても仕方ないわ。
おねしょ原因1 | 子供はおしっこを多く溜めておくのが苦手
膀胱も成長の過程で機能が発達して、貯められるおしっこの量も多くなってきます。
引用元:医療法人おひげ先生のこどもクリニック
この膀胱がおしっこを貯められる量がまだ少なければ、夜間に作られるおしっこの量が少なくてもおねしょがおこってしまいます。
大人と子供では溜めておけるおしっこの量が全然違います。
いくら「なんで我慢できなかったの!?」と叱ったところで、そもそも溜めておける量が少なかったら仕方ないですよね。
おねしょ原因2 | おしっこ量を抑えるホルモンのリズムが整ってない
人の体は成長の過程で睡眠のリズムが完成され、夜間はたくさんの抗利尿ホルモンが作られる様になるのです。
引用元:医療法人おひげ先生のこどもクリニック
大きくなって抗利尿ホルモンがしっかりと分泌されるようになると夜間のおしっこの量が減って、おねしょが無くなるのです。
しかし、この抗利尿ホルモンの分泌がまだ少なければ夜間に作られるおしっこの量が多いためおねしょがおこりやすくなってしまいます。
人間の脳は「寝ている間はおしっこの量を減らしなさい」と身体に命令を出します。
この命令が、おしっこを抑える抗利尿ホルモンと呼ばれるものです。
しかし、身体が未発達な子供は抗利尿ホルモンの分泌量が少なく、上手に量をコントロールすることが出来ません。
おねしょで叱るのは止めて、子供の成長を温かく見守ろう
身体が未熟な子供がおねしょしてしまうのは、ある意味仕方のないことです。
本人も悪気があってしているわけではないですし、何よりおねしょしてしまう自分が恥ずかしく思っているはずですよね。
焦らなくても成長とともにおねしょは改善していきますので、子供を怒ったりしないで優しく見守ってあげてください。
とはいえ、おねしょの付いた布団は汚れてしまうのは困りもの。
手軽にキレイにするコツが知りたいです。
子供のおねしょ布団の正しい洗い方:5ステップ
また、うちの子がおねしょしちゃった…。
なんだかニオイが気になってきたわ。
大丈夫!おねしょ汚れとニオイを一気に落としてスッキリさせよう!
子供用の布団は、大人用に比べてサイズが小さいので家で手軽に水洗いできます。
汚れを落とすだけなら水洗いで十分キレイになりますが、おしっこのニオイが残ってしまうかもしれません。
そんな時におすすめなのが、水洗い+クエン酸水を使った洗い方です。
おねしょ布団の洗い方
- タオルでおしっこの水分を取る
- 40℃前後のお湯で丸洗い
- タオルで押さえながら水気を取る
- クエン酸水を吹きかけニオイを取る
- 天日干し・布団乾燥機やドライヤーでしっかり乾燥
洗うのは、おしっこで汚れてしまった箇所だけで大丈夫。
部分洗いなら乾くのも早いですし、なにより洗うのが楽なんです。
①まずはおしっこの水分を取ろう
まずは、洗う前に汚れてもよいタオルを使っておしっこの水分を可能なかぎり取り除きましょう。
タオルの代わりに紙おむつやキッチンペーパーなどでも大丈夫。
②お湯で洗っておねしょ汚れを落とそう
おしっこ汚れがある箇所に、40℃前後のお湯をかけて洗い流しましょう。
洗剤を使わなくても大丈夫なの?と思うかもしれませんが、おねしょ自体は水で流せる水溶性の汚れなので、落とすならこれで十分です。
洗剤が残っちゃうと子供の肌にもよくないからね。
無理に使わない方がいいよ~。
なお、この温度は結構重要。70℃以上の熱湯を掛けてしまうと逆効果になるので気をつけてください。
つい高温で熱殺菌したくなりますが、おしっこに微量に含まれるタンパク質が固まって落ちなくなってしまいます。
③クエン酸水で臭いを取ろう
洗ってもニオイが残ってしまう・なんだかくさい気がするという人には、洗った後にクエン酸水を使うのがおすすめ。
クエン酸水ってなに?
クエン酸を水に溶かしたものだよ~♪
こんな感じで作れます。
クエン酸水の作り方
- 水200mlをスプレー容器に入れる(フタができる容器ならOK)
- 小さじ1杯分のクエン酸を水に加える
- よく混ぜたら完成
クエン酸は、レモンや梅干しに含まれている「すっぱい成分」のこと。このクエン酸がおしっこのニオイ除去に役立ちます。
嫌なニオイの原因は「アンモニア」と呼ばれるもので、雑菌がおしっこの成分を分解することで発生します。
アンモニアはアルカリ性ですので、酸性のクエン酸水をスプレーするだけで嫌なニオイが残りにくいのです。
ニオイの気になる部分にクエン酸水を振りかけて、タオルで押さえて水気を取りましょう。
子供のおねしょ予防対策
子供がおねしょしても大丈夫なように事前対策しておくと布団を洗う回数が減らせます。
例えば、バスタオルを布団の上に寝る前に敷いたり、おねしょ対策シートやパジャマといった便利なグッズを活用してみるのと良いでしょう。
もちろん寝る直前にトイレに行かせるのも大事だよ。
長年溜まった汚れは布団の丸洗いでスッキリ
部分洗いしていても、何度もおねしょをした布団は、黄ばみやニオイが気になってくることもあります。
また、長く使っている布団には、汗や皮脂・フケといった汚れも溜まっているので、年に一度は布団ごと水洗いしてあげましょう。
汚れを放置するとダニが増えて大変。
アレルギーの原因になるので定期的に落としてあげたいわ。
とはいえ、布団を丸ごと水洗いするのはかなりの重労働ですし、失敗して布団を傷めてしまったら嫌ですよね。
多少お金はかかりますが、確実にキレイにしたいならクリーニングに出すのが一番。
近くに布団を洗えるクリーニング店が無い人は、宅配サービスを利用してみましょう。
家族の布団をまとめて洗えば実店舗と同じくらいの値段で洗えますし、何より布団を梱包して送るだけなのでお手軽です。
年に一度は丸洗いして、ふかふか清潔な布団にしよう♪
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まとめ:おねしょ布団を清潔にして子供の成長を見守ろう
内容まとめ
- おねしょで子供を叱ってはダメ
- 身体が成長すればおねしょは改善されていく
- おねしょ布団は部分洗いとクエン酸水で清潔に
- 年に一度はプロに丸洗いしてもらおう
おねしょは、子供の身体の成長とともに改善されていきます。
おねしょしたからと怒らずにお子さんの成長を見守ってあげることが、親子の信頼を深めるのに大切なことなんです。
たしかに忙しい朝におねしょ布団を洗うのは嫌になるかもしれませんが、逆に今しか味わえない貴重の経験だとプラスに考えてみてはいかがでしょうか。
おねしょの原因が分かったら、温かい目で見守れそうね。
子供もおねしょが恥ずかしくて悩んでるはず!
怒らずに相談に乗ってあげられるといいね♪